Microsoft Access2000による書誌データベースの作成

 

大塚敏夫

 

T.書誌データベースの新規作成

1.Microsoft Accessの起動

 [スタート] → [プログラム] → [Microsoft Access]を選択する

 

2.新規データベースの作成

 [空のデータベース]をクリック → [OK]をクリック

 

3.ファイル名を指定する

 ファイル名を「学籍番号氏名」として、[作成]をクリックする。

 

4.テーブル作成

次の画面で、[デザインビューでテーブルを作成する]をダブルクリックする。

 

 

5.テーブルのフィールド定義

 テーブルを構成する各フィールドの、フィールド名・データ型などを順次定義していく。

 

 ただし、第1フィールドは関係データベース(Microsoft Access)に必須な主キーとする必要がある。以下のように、フィールド名は「ID」、データ型は「オートナンバー型」とすること。こうすることで、特定のデータを識別するID番号が、データ作成時に自動的に付与される。    

 

主キーの設定

 1フィールドに定義したIDフィールドを主キーに設定します。

IDフィールドをクリックして選択する → IDフィールドをさらに右クリックしてメニューを表示する → 「主キー」をクリックして選択する

 

目録情報を保存するためのテーブルを、「日本目録規則1987年版改定版」2.0.5 記述の精粗 イ)第2水準 標準の書誌的事項に従って定義する。

 

2水準 標準の書誌的事項

l         本タイトル

l         本タイトルフリガナ

l         タイトル関連事項

l         責任表示

l         責任表示1フリガナ

l         責任表示2

l         責任表示3

l         版表示

l         特定の版にのみ関係する責任表示

l         出版地または頒布地等

l         出版者または頒布者等

l         出版年または頒布年等

l         ページ数(図版数)等

l         挿図等

l         大きさ

l         付属資料

l         本シリーズ名

l         シリーズに関係する責任表示

l         シリーズのISSN

l         シリーズ番号

(下位シリーズの書誌的事項)

l         下位シリーズ名

l         下位シリーズに関係する責任表示

l         下位シリーズのISSN

l         下位シリーズ番号

l         注記

l         ISBN

(分類)

l         NDC分類

(件名)

l         件名

 

 

 

                             (本タイトルのフィールドサイズを255(最大)に設定)

 

 

 フィールドサイズは、標準では50に設定される。各フィールドを定義する際に必要に応じてフィールドサイズを適宜指定すること。最大255文字まで設定することができる。

 それ以上の文字数が必要な場合は、データ型として「メモ型」を選択すれば、65,535文字までのテキストが収容できる。

 

6.テーブル定義の保存

 テーブルの各フィールド定義が終了したならば、この定義情報を保存しておく。

 

 [ファイル] → [名前を付けて保存]を選択し、テーブル名を「第2水準」とし、[OK]をクリックする。

 

 

 

7.目録情報の入力

 引き続いて、データを入力するために[シート](データシートビュー)をクリックする。

 

 以下のような、「データシートビュー」という画面になる。(先程までのテーブルのフィールドを定義していた画面は、「デザインビュー」という。)

 

 

 

U.データベースの修正

1.フィールド変更

 いったんフィールド定義を行い作成したデータベースも、実際にデータを入力してみて色々不具合を生じることがある。

より多くの文字数が収容できるようにしたい。あるいは、新たなフィールドを追加ないしは削除したいなどである。

 

 [ファイル] → [開く] → ファイル名として各自の「学籍番号氏名」のファイルを指定する → [開く]

 

 テーブル名「第2水準」をダブルクリックする。

 

 ビュー(デザインビュー)をクリックする。

 

 デザインビューにおいて、必要なフィールド変更を行う。

 

2.フィールドの挿入

 新たにフィールドを追加するには、挿入するフィールドの直後のフィールドをクリックして選択した後、右クリックでメニューを表示し、[行の挿入]を選択する。

 ここでは、「挿図等」のフールドの直前に新たなフィールドを追加する場合の例を表示する。

 

3.フィールドの削除

 いったん定義したフィールドを削除するには、削除するフィールドをクリックして選択し、さらに右クリックで「行の削除」を選択する。

 

 


 

V.書誌データの作成

 

 

1.Microsoft Access の起動

              スタート → プログラム → Microsoft Access

 

[既存のファイルを開く] → OK

 

例えば、Eドライブに保存してある「学籍番号氏名」という名前のデータベース・ファイルを開く。

              ファイル名をクリック → 開く

 

 作成した「第2水準」というテーブルを開く。

              「第2水準」をダブル・クリック

 

2.目録データの入力

 目録データを入力してください。

 

3.ファイルの保存 

 入力を終了して「第2水準」テーブルを保存する。

              ファイル → 上書き保存

              ファイル → 閉じる

 

 さらに「学籍番号氏名」データベースを閉じる。

              ファイル → 閉じる

 

 4.終了

 Microsoft Access の終了

              ファイル → 終了