平成17年度・ミクロ経済学III(板橋校舎)シラバス
講義時間:金曜日1限
担当:岡村與子
進捗状況・連絡事項などの情報
【講義の目的】
これまでの1、2年次のミクロ経済学では、グラフや直線の方程式などを使って、基本的な理論を学んできましたが、このような方法で分析を進めることは、ミクロ経済学ではごく初歩であり、公務員試験や資格試験などを含め、中級以降のミクロ経済学ではより数学的に精緻な分析方法を学んでいることが求められます。そこで、この講義では、ミクロ経済学I・ミクロ経済学IIで学んだ内容を、より解析的に精緻な分析を紹介します。また、解析的に消費者理論・生産者理論の結果を紹介したのち、発展的な理論もそれに続けて紹介します。
【教科書・参考文献】
◎(教科書)細江守紀・大住圭介(1995)『ミクロ・エコノミックス』有斐閣
(紀伊国屋書店|アマゾン)
(参考書)経済数学の初歩の教科書だったらどれでも・・・
【評価の方法】
評価は出席(5%)・課題(15%)・中間(35%)・期末(45%)で荷重して評価します。詳しくは講義で話し合います。
【講義の概要】
(1)経済学で必要とされる解析の基礎(特に微分と極大極小について)
(2)生産者理論--微分の初歩的な利用
(3)ラグランジュ乗数法による最適化問題の基礎的解法
(4)生産者理論--最適化法を用いて
(5)消費者理論の基礎
(6)行列計算の基礎
(7)消費者理論の拡張--比較静学を用いた分析
(8)消費者理論の発展的分析
(9)生産者理論の発展的分析
(10)確率論の復習
(11)情報の経済学など
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